今日は、SF・ファンタジー界の巨匠!
ジャック・フィニイの短編集”ゲイルズバーグの春を愛す”より「愛の手紙」です。
とてもロマンチックな物語なんですよ。
過去と未来、時を越え愛し合う二人、、、。
今や定番のラブストーリーですが、そんな時空愛の元祖とも呼べるこの作品。
ご存知、岩井俊二監督の名作「Love Letter」や、後にキアヌ・リーヴス&サンドラ・ブロック主演でハリウッドもでリメイクされた韓国映画「イルマーレ」などなど、、、後世に多大な影響を与えたそうですよ。
作品紹介
【作品名】
愛の手紙
「ゲイルズバーグの春を愛す 」(1960年)
<原題:I Love Galesburg in the Spring-Time>より抜粋
【作者名】
ジャック・フィニイ(1911-1995)
【あらすじ】
古道具屋で偶然購入した古い机。
その抽斗(ひきだし)の奥深くに消印のない手紙を発見した青年。
それはなんと遠い昔、ヴィクトリア朝期に生きる乙女からのラブレターだった・・・。
おすすめポイント
①時空を越える愛
過去と現在、、、別々の時代を生きる二人を取り結ぶ手紙。
この「手紙」っていうのが、またいいんですよ。
今では地球の裏側にいる人とも簡単に連絡を取り合える便利な世の中ですが、やっぱり文通ってちょっとロマンを感じますよね。
まぁ、そもそも生きている時代が違うんですがね・・・切ない。
②ロマンチックな品々
ヴィクトリア時代の古い机やパフスリーブのドレスにパラソル、カメオのブローチなどなど、、、。
乙女心を刺激する描写の数々にうっとりです。
③まるで映画の世界
30ページにも満たない短い物語なのに、まるで美しい恋愛映画を1本観たかのよう。
テーマ音楽?はもちろんラフマニノフがピッタリ!
まとめ
読み終わった後もしばらく余韻が残る、とても素敵な作品なんです。
ジーンと切ないけれども、何か暖かいものが込み上げてくる・・・そんな物語。
何度も読み返している夢子お気に入りの一冊です♪
こちらの本は短編集で、今回はその中から特に大好きな「愛の手紙」のみ抜粋しましたが、
どの作品も読みごたえ十分&どれもちょっと不思議な物語。
ファンタジーやSFモノが好きな方におススメです。