墓泥棒と失われた女神

映画

先日「ピクニックatハンギングロック」を観にった行った際、予告に流れ気になっていた映画「墓泥棒と失われた女神」を観に行ってきました。


不思議な話が大好きな夢子ですが、、、夢の世界と現実を行ったり来たり、、しているような気分になるこれまたなんとも不思議な作品でした。

作品紹介

【作品名】
墓泥棒と失われた女神(2023年)

<原題:La Chimera>

*日本公開:2024年


【スタッフ・キャスト】

<監督・脚本>
アリーチェ・ロルヴァケル

<出演>

ジョシュ・オコナー
イザベラ・ロッセリーニ
アルバ・ロルヴァケル
カロル・ドゥアルテ
ヴィンチェンツォ・ネモラート

【あらすじ】

80年代、イタリア・トスカーナ地方の田舎町。

忘れられない恋人の影を追う、考古学愛好家のアーサー。

彼は紀元前に繁栄した古代エトルリア人の遺跡をなぜか発見できる特殊能力を持っている。

墓泥棒の仲間たちと掘り出した埋葬品を売りさばいては日銭を稼ぐ日々。

ある日、稀少な価値を持つ美しい女神像を発見したことで、闇のアート市場をも巻き込んだ騒動に発展していく・・・。

引用元:「墓泥棒と失われた女神」公式サイト

映画の舞台は80年代、イタリア・トスカーナ地方の田舎町

主人公のアーサーは仲間たちと墓泥棒で日銭を稼ぎながら暮らしている。
(映画を観ているうちに、アーサーはどうやらイタリア人ではなく、イギリス人らしいということが分かる。)

ちなみにアーサー役のジョシュ・オコナー。
かなりボロボロ&ヨレヨレの服で薄汚い身なりなのですが、、、着ている素材(本人)が良いのでそれすらカッコいい。

このアーサー、なぜか墓(遺跡)に埋まっている埋蔵品のありかを探し出す特殊能力があるのです。




モチーフとなったギリシャ神話とは?

パンフレットによると、、、忘れられない最愛の人である恋人の影を追い求めるアーサーの姿は、ギリシャ神話の悲劇のラブストーリー「オルフェウスとエウリュデイケ」がモチーフとなっているよう。

オルフェウスはギリシャ神話に登場する吟遊詩人で竪琴の名手。

毒蛇にかまれて亡くなった妻エウリュデイケを連れ戻そうと明快に下ったが、「地上に着くまでは決して彼女を見てはならない」という冥界の王との約束に反して地上に戻る途中で後ろを振り返ってしまったため、望みを果たせなかった。

引用元:「墓泥棒と失われた女神」パンフレットより

wikipediaより「Orpheus and Eurydice」

映画の中に出てくる、トスカーナ地方の古い町並みや城壁、遺跡、埋蔵品、、、ここでならそんな神話のような幻想的で夢のようなことも起こるかも?・・・と思わせてしまう世界観。さすがイタリア!

夢か現か幻か・・・アーサーが辿り着く先は?

この映画を観る前、予告や前情報(映画レビュー等)では、ただただロマンチックで幻想的な映画なのかしら?というイメージを持っていた夢子でしたが、、、意外と現実的でロマンチックとは真逆の面も。

例えばそれは、アーサーの着ているヨレヨレの服だったり、「こんなところに人が住んでいいの?」と思うくらいボロボロの掘立て小屋、そして”イタリア”という名前だけどイタリア語が完璧ではない貧しいシングルマザー(移民?)、危険を犯して墓を掘り起こし金品を盗み出すアーサーや仲間たち、直接手を下すことなくそれを買い取る金持ち・・・。

というような、ハッと夢から醒めるような現実も。

そして夢子が印象的だったのは、音楽!

イタリア映画っぽいハーモニカ?バンドネオン?の音楽が流れたかと思えば、クラシック音楽やオペラが。

かと思えば、吟遊詩人が歌うイタリア民謡(?)・・・そしてシンセサイザーのようなピコピコした80年代っぽいポップミュージック。

なんだかカオスな感じで、これもまた「夢」と「現実」の行き来に一役買っているのでは、と個人的に感じました。

忘れられない彼女・・・幻想(キメラ)を探し求めるアーサー。

果たして彼は、彼女を見つけることが出来るのか?

最後に・・・

本作の監督はアリーチェ・ロルヴァケルという女性の方。

夢子は今回初めて彼女の作品を観たのですが、、、過去カンヌ国際映画祭でグランプリや脚本賞を受賞されていたり、
マーティン・スコセッシやポン・ジュノ、ソフィア・コッポラやギレルモ・デル・トロなどなど、、、他にも錚々たる映画人たちがファンを公言しているなど高く評価されている監督なのだそう。

検索して見たところ、過去の作品がamazonに配信があったので(プライム対象ではないけど)、早速ウォッチリストに追加した夢子でした♪

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