春♪梅満開〜約15分の雅な時間〜

その他

ついこの間お正月を迎えたと思ったら、あっという間に3月!早いですね・・・。

この週末、一気に気温も上がりすっかり春気分の夢子は梅の花見物に出かけて来ました♪

行ったことのない場所に行ってみよう!と気ままに車を走らせたどり着いた先は、埼玉県にある国営武蔵丘陵森林公園

ちょうど満開♪ここ森林公園では約120品種、500本の梅の香りが楽しめるそうです。

桜に比べちょっと地味な印象?の梅ですが、これだけたくさん咲いていると圧巻!とても綺麗でした。




つながり?
夢子お気に入りのお香をご紹介♪

お家の中にも梅の花を・・・ということでもないのですが、「梅の花が咲く頃になったら使おう」と昨年の秋、京都にあるお香の老舗林龍昇堂さんから取り寄せて、ずーっと大事に閉まっておいたのがこちら。

その名も「二条城 梅だより」。何と梅の花の形をしたお香です!

初めて見たときは、「かわいい〜」とその可愛さに一目ぼれ♡

見た目だけではないんです!ほのかな甘い香りもいいんです。

こちらのお香は「二条城 梅だより」という名の通り、京都の二条城の梅園で収穫した梅の実をすり潰し、白檀等と調合してつくられたもの。

香りは「梅」の香りというよりは、白檀ベースのほのかに甘い香りという感じです。(by 夢子)

花の形も一枚一枚手作業でかたどられており、大変手が込んでいます。

ひと口にお香といっても色々なジャンル(?)があるようで、「梅だより」は“印香”(いんこう)と呼ばれるもの。

香料を練り合わせ、型に固めて作られたお香のことを言い、似た様なものに”練香”(ねりこう)があります。
※練香…粉末状の香料を蜜や梅肉などで練り固めた丸薬のお香。

通常、香炉に入れた灰の上で温める「空香(そらだき)」という方法で、香りを楽しむのだそう。

”印香” ”練香”は「薫物(たきもの)」とも呼ばれ、平安時代、貴族がたしなみとして衣服にその香りを薫き(たき)染めていたのだとか。

平安貴族にとって、趣味の良さや教養、財力を表すものでもあったらしく、以前ブログでも書いた日本版シンデレラストーリー「おちくぼ姫」でも”薫物”の描写がありました。

不幸なシンデレラには、ドレスやかぼちゃの馬車を用意してくれた魔法使いがいるように、おちくぼ姫にも「阿漕」という頼りになる女房(召使)が出てきます。

この女房が、心優しく超優秀!

自分が仕えるお姫様の大事な日のために、ほうぼうから、着物だったり、几帳(室内を仕切る道具)だったりを必死に準備するのですが、その中の重要なアイテムとして出てくるのが「薫物」!

「ーーーそれから、薫物も、ちょうどようございました、以前、三の宮さまにちょっぴり、いただいていたのが役に経ちました。よかった!」
阿漕はそういって、練った香を火にくすべ、袴や着物に、いい匂いをうつしました。
〜角川文庫 田辺聖子著「おちくぼ姫」より〜

現代でも、お茶の席で薫かれるなど、様々な場面で用いられているようです。

残念ながら、夢子は”印香”専用の香炉を持っていないので、梅のお花の形をした豆皿に、付属の灰を敷いて楽しんでいます。

お香の燃焼時間は1枚15分程。平安貴族さながら、約15分の雅(みやび)な時間。

忙しい毎日、ほっとひと息つきたい時にオススメです!残り香もいいですよ。
(飾って置く“だけ”でも、テンション上がりますよ〜)

また、林龍昇堂さんのHPでは、お香にまつわるエピソードが満載で楽しく勉強にもなります。

京都に行く時があったら、店主の林さんに是非お香のお話をお伺いしたいものです。

最後に、、、

王朝版シンデレラストーリー「おちくぼ姫」は、古典「落窪物語」を田辺聖子さんが若い人向けに現代語訳した大変素敵なお話です。

平安貴族の文化や生活が垣間見えるだけでなく、ストーリーも超面白いのでおすすめです♪

タイトルとURLをコピーしました