夢子にとって「詩」はなかなかハードルが高いもの。
小説のように分かりやすい起承転結があるわけでもなく、なんとなく分かったような・・・でも分からないような・・・ぼんやりした状態のまま読み終わる・・・でも不思議となんだか心に響く(こともある)!
それが「詩」。(by夢子)
そんな夢子ですが、今回、現代詩の長女と評される茨木のり子さんの詩集を読んでみました。
女性が徐々に自律していく時代の先駆代表的な詩人です。
余談ですが・・・茨木さん、子供の頃宝塚がお好きだったんですね。
子供時代には宝塚ファンで、よく見ました。
ーーーーー私も夢中になって。舞台の魔力はまず宝塚から。
引用元:岩波文庫「茨木のり子詩集 谷川俊太郎選」より一部抜粋
宝塚が「乙女の原点」である夢子、意外な共通点を(勝手に)見つけちょっと嬉しい。


⚪︎有名な作品「わたしが一番きれいだったとき」や「自分の感受性くらい」をはじめ、初期〜晩年までの代表作が網羅されていて、これ1冊で入門OK!
⚪︎大岡信さんとの対談・小池昌代さんの解説付き=背景知識もバッチリ!
自分の感受性ぐらい (1977年)
ばさばさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮しのせいにするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
引用元:岩波文庫「茨木のり子詩集 谷川俊太郎選」より
詩って、難しく考えがちだけど、、、自分が読んでどう感じたか、それで良いのかも。
そういえば映画「イル・ポスティーノ」の中で偉大な詩人パブロ・ネルーダもこう言ってたっけ。
君が読んだ詩を別の言葉では表現できない
詩は説明したら陳腐になる
どんな説明よりも
詩が示す情感を体験することだ
詩を感じようとすればできる
当たり前の毎日、平凡な日常もちょっと見方を変えてみたら案外ドラマが潜んでいるのかも・・・そんなことを思う夢子でした。