乙女のバイブルと言えば、こちらの作品も外せないのではないでしょうか?
そう!いつになったら完結するの?な、未だ未完の名作漫画「ガラスの仮面」
子供の頃、姉の本棚にあった「ガラスの仮面」を夢中で読んいた夢子。
あれから⚪︎十年・・・少女の時期はとっくに過ぎ去り、今や立派なおばさんになりましたよ・・・。
A⚪︎azonのレビューにも、そんな(かつての)少女たちの切なる思いで溢れかえっています(皆さん文才があって面白い!)・・・まさか、今だに紅天女の決着がついていないなんて・・・。
なぜ今さら「ガラスの仮面」かと言うと、先日LINEマンガで期間限定の全巻無料がトレンド入りしていて、久しぶりに何んとなしに読み始めたら、あれよあれよと引き込まれて・・・やっぱり面白い!と再認識。
(ただ、いかんせん話が進まない、完結しない・・・。)
全然新刊出ないから、コミック全巻処分しちゃったけど取っておけばよかったかな。(と言う方、多いのでは?)
今さらですが、簡単に作品紹介を・・・
貧しい母子家庭に育った平凡で一見何の取り柄もない少女「北島マヤ」。
そんなマヤは往年の大女優、月影千草に「千の仮面を持つ少女」だと才能を見出され、演劇の道にすべての情熱を賭けてひたむきに成長していきます。
一方、映画監督と女優の娘として何不自由ない家庭に生まれたサラブレット「姫川亜弓」。
天才型のマヤちゃんと努力型で常に高尚な亜弓さん。
そんな二人のライバル関係を軸に、幻の名作「紅天女」の主役の座をめぐって、さまざまな人物とその思惑が交錯する演劇大河ロマンであり、少女漫画の名作です。
ライバル関係だと片一方が意地悪キャラになりがち?ですが、亜弓さんは常に気高く、時に葛藤しながらもマヤの才能を認めリスペクトしているところがいいですよね。(もちろんマヤちゃんも。)
個性豊かな登場人物たち
そして、忘れちゃいけない!「紫のバラの人」こと速水真澄。
マヤとは犬猿の仲で、憎まれ役を装いつつ、影ではずっとマヤのことを支え続けている真澄さんとの恋の行方も気になります!
(※時にサイコパスが見え隠れしますが、恋に関しては気持ち悪いほど真面目)
そしてそして!初期の頃から既に持病により余命いくばくもない設定?だったはずが、意外と長生きな月影先生!
あと真澄さんの婚約者の詩織さんとか、桜小路くんとか・・・みんなキャラ濃いですよね。
「ガラスの仮面」を通して出会った文学作品
「たけくらべ」や「若草物語」、「真夏の夜の夢」、「嵐が丘」などなど。
幼かった夢子が初めてこれらの作品に出会ったのは、多分ガラスの仮面だったと思います。
特に「カーミラ」はこの作品に出合わなければ一生知らなかったかも。
また、ガラスの仮面は多くのクリエイターに影響を与えているんだとか。
恩田陸さんの小説「チョコレートコスモス」も本作の影響を受けている代表的な作品。
二人の天才女優が、役をめぐり火花を散らす!
無名劇団に現れた一人の少女。
天性の勘で役を演じる飛鳥の才能は周囲を圧倒する。
いっぽう若き女優響子は、とある舞台への出演を切望していた。
開催された奇妙なオーディション、二つの才能がぶつかりあう!
引用元:https://www.kadokawa.co.jp/product/201101000515/
演劇にかける情熱や才能がぶつかるシーンなど共通するテーマが多く、それぞれの登場人物が競い合い、お互いを磨き上げる姿はガラスの仮面にも共通しています。
(昭和の)乙女は、みんな「ガラスの仮面」を通ってきたのかしら?
最後に・・・
「若草物語」に「奇跡の人(ヘレンケラー)」、「ふたりの王女」や「忘れられた荒野(狼少女ジェーン)」など、マヤちゃんが”演じること”に、ただただひたむきだったこのあたりの回が夢子的には、ぶっちゃけ盛り上がりのピーク。
リアルタイムで読んでいた頃は、あまりにも話が進まない&新刊が出ないので、物語の佳境に入った「紅天女」の頃には、夢子のモチベーションは下がりつつあり・・・。
(あと子供心に、紅天女ってちょっと地味だった。)
でも、やっぱり紅天女に誰が選ばれるのか知りたい!結末がどうなるのか知りたい!マヤちゃんも、亜弓さんも幸せになって欲しい!(真澄さんも!)
だから、美内先生!いい加減そろそろお願いしますよ!